僕の年代の場合にはそういう感覚がありますので、アニメ的とか漫画的な表現に設計していく芸術というのが果たして芸術なんだろうか、というもの凄い抵抗感があります。もの凄い抵抗感があるんですが、これだけ表現媒体、特にIT技術が進化した為に、もの凄く精密な画像がネット上で現れてきている。精密な表現というものがかなり自由にできる様になってきた時に、起こっている事が、もの凄く簡単な言い方をするとコピペなんです。コピペの堆積、つまりコピーコピーコピーを、途中で当然アレンジもしているんですけども、それが必ずしも至高なものを目指しているのではなくて、ポピュラー、みんなが楽しんでいる、という所にかかっている様な気が。ビジネスになるんだったら、それで良いんだけれども、果たしてそのビジネスが長期的に保つのか、という問題。それから分かりやすい例を挙げると、初音ミクの様なものが、本当に固有な商品、固有なキャラクターとして認められるものなのか、という時に芸術的なというか、アーティスティックな造形として「良きもの」という風に言い切れない部分がある。だけど皆さん方はそういうものでどうも楽しんでいるとか、皆さん方の時代がそれで良しとしている気分も見えてくる。だけどアートというのはそういうものなのか多少疑問があります。そういう疑問を投げかけております。
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